ヨーロッパ発 レアモノ古着屋 DANKEMAN - 欧州の企業モノ古着、作業着、スポーツ古着、等が中心のオンラインショップ

ヨーロッパで見つけたレアな古着、アレな古着のオンラインショップ、DANKEMANのブログ。メインは企業モノ、各国地域モノ、作業着。欧州を中心として、世界の企業モノ古着、世界の郵便モノ古着、世界の鉄道モノ古着等を取り扱っております。

今月のお勧め UKロックバンド プライマルスクリーム、英国の日刊紙 ザ ガーディアン 肩掛けバッグ

皆様お久しぶりでございます。気づけば前回の投稿からすでに1年近くが経過しておりました。ブログの更新ってやっぱ…大変ですよね。
 
 

桜が散るのを眺め、形あるものはいつか消えゆくんだなあ…なんて気分が五月病のエントランス。

膨張し続けるこの宇宙も、刻々と終焉に向かって突き進んでいると考えれれば、エヴリシングオーライ。
 
 
今年度もひっそりと、しかしか弱く、野山に潜むリスのように古着をご紹介していく所存の、オンライン古着屋DANKEMANです。
 

DANKEMAN史上たぶん最高のバッグ入りました!

 

バッグといっても多様なバリエーションがありますが、今回は肩掛けタイプです。

音楽好き、そして外国の新聞好きな貴方へ贈る、DANKEMANからの渾身の一撃はこちらです。

 

 

数ある有名UKロックバンドの中でも、その音楽的姿勢で様々な層を満足させ続けている、プライマルスクリーム Primal Scream 1994年発表のヒットシングル、ロックス Rocks の歌詞の一部が大きくプリントされております。

 

get one's rocks off というイディオムをご存じの方は、それほど多くないのではないでしょうか。その意味については、まあ置いておきましょう。お子様も多数ご覧下さっております故… まあこの部分だけでなく、全体的にお子様には不向きなテクストが続く曲ですので、あまり関係はないかもしれませんね。

 

 

そんなプライマルスクリームに加え、中道左派のイギリスの日刊紙である、ザ ガーディアン The Guardian 紙 のロゴも見られます。

裏面は、ザ ガーディアン のロゴのみです。

 

 

イギリスの二大政党といえば、保守党と労働党。ザ ガーディアンは主に労働党側の論調で、朝日までいかないけど毎日新聞くらいのイメージでいいんでしょうか?どうなんでしょう?

 

まあ右や左やっていう話も、けっこう面倒なことになってしまうことが多い話題ですのであまり深入りせずに行きましょう。まあ要は割と保守エリートではなく庶民側ということで、まあ間違ってはいないのではないでしょうか。

 

そんなガーディアン紙と、おそらくプライマルスクリームのコラボが過去にあり、その時作られたものなのではないかと思われます。

 

検索すれば大体の情報は捕まえられる昨今、上記プライマルスクリームとガーディアン紙のコラボ情報は全く入手することができませんでした、申し訳ありません。しかしこのバッグの存在は、両者に明確なつながりがあることの明確な証左でありましょう。

 

The Guardian のロゴですが、全て小文字で the の後にスペースがないタイプのものは、2005年から2018年まで使用されていたもので、その期間内に製造されたものであることが濃厚。

 

素材は内タグなく不明ですが、キャンバス地の丈夫な帆布です。発色もよい感じです。

 

うーむ…我ながらいいものをピックしたなあ、と悦に入ること2日。UKの薫り満載の一品をぜひこの機会にどうぞ!

 

※ 今更ではありますが、ショップの商品は運営者の思想的偏向とは無関係です。ボリス・ジョンソンTシャツ、のようなものも探しておりますが単に見つかっていないだけですので、今後にご期待いただけますと幸いです。

 

 

オンライン古着屋DANKEMAN 伊藤

 

 

明けましておめでとうございます! オンライン古着屋DANKEMANです。


 

明けましておめでとうございます。オンライン古着屋DANKEMANです。

 
今年もアレな古着を、好事家の皆様にお届けするため活動してまいりたいという所存でございます。
 
また、レディースものにも注力する予定です。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
皆様にとって素晴らしい1年になりますように!
 
オンライン古着屋DANKEMAN 伊藤

2021秋 オンライン古着屋DANKEMAN IKEAものフェス開催! 未使用ヴィンテージシャツなど

多大なる犠牲を伴い、人類が一丸となりコロナウイルスという未知の存在との戦いに明け暮れたこの2年あまり。


未だに鍔迫り合いは続いてはいるものの、ようやく峠を越えたのではないかという若干の安堵感が世界に広がり始めた昨今。
 
皆様いかがお過ごしでしょうか。オンライン古着屋DANKEMANの運営者たる私は、2回のワクチン接種後の副反応を乗り越え、未知の古着を求めて今日も街を徘徊しております。
 
「忖度」に続き「不要不急の」という新しい常用形容動詞が普及したのと時を同じくし、外出頻度の低下に伴い改めて自身の居住空間を見つめなおしたという方はかなりの数に上ると思われます。
 
そうなるとやりたくなるのが、部屋の模様替え、つまり、 HEYANOMOYOUGAE であるのは当然の帰結
 
部屋の模様替えって不思議なもんで、やるまではかったりぃ~のですが始めると楽しくなり、あれこれと間欠泉からの熱湯の如く湧き出るアイデアに自分でもびっくり。せめてそれらを実現させるまで、もう少し生きてみようか、という前向きな人生観を一時、得ることができます。
 
左様に獲得した突然のポジティブさはしかし、これがこうなってあれがああなると、そこにどうしてもそれが要る! というように現在所持していない家具により打ち砕かれるのが関の山。無念、断腸の想いでプレステのコントローラーに手を伸ばしかけます。
 
ちょっと待ったァ~ッ! なんとイケアの配送サービスでは、家具は4,500円から、小物は500円から送ることができます! おそらくニトリさんでも宅配サービスはやっているのでしょうけども、やっぱり床がフローリングの部屋にはイケアの家具の方がいいもんね!
 
さて、ようやくめでたくイケアという概念に到達することができました。それではCMの後、本題である古着について見ていきましょう。
 
 

IKEAのヴィンテージ作業着を発見、入荷完了!!

 
なんだかんだ言って、勢いのある会社の作るものっていうのは時代を捉えているわけでして、IKEAの製品群も当然、その範疇に入れても差し支えないでしょう。
 
しかしながらイケアも、現在のようにアジアも守備範囲とする世界的なブランドになったのは割と近年のこと。欧州では1960年代から本国スウェーデン以外の国々へ進出しておりましたが、それでも人気を獲得するまで数十年の年月を費やしたわけです。
 
IKEAが歩んできた、苦難に満ちていたであろう道程のことを思うとですね…なんというか...胸のここらへんがいっぱいになってきて……あ、これさっき食べ過ぎたチョコレートのせいで起こった胸やけだわ。
 
とにかく、IKEAには80年にも及びそうな歴史があり、そこで働く従業員の方の制服もそれと同様ということですね。
 

ロゴ刺繍入りシャツ(半袖、長袖)と帽子です

 
 
 
今回新規での投入は、黄色のシャツが1点、赤色のシャツが半袖と長袖で合計2点、帽子が1点となります。
 
ここでイケアのブランドカラーとロゴについて、若干の考察を。
 
現在ではおなじみのIKEAのカラーリング、ブルーとイエローのロゴについては、IKEAのサイトによると1983年から利用されております。ロゴの形状は現在のものとは若干異なります。
 
 
IKEAの商品カタログ(1950年以降の全てのカタログがオンラインで閲覧可能 
https://ikeamuseum.com/en/digital/ikea-catalogues-through-the-ages/)を見ますと、1981年以降に使われていた赤と白のロゴが1997年まで表紙に使われており、ブルー/イエローカラーのロゴは98年に初めて商品カタログに登場しております。
 
上記のことから1983年から1997年の期間は、ブルー/イエローと赤/白と2種類のカラーリングのロゴが併用されていたと考えられます。上記のシャツは黄色/ブルーと赤ということで、その期間内(1981年~1997年)の製造と推察しております。
 
また赤い方のシャツについてですが、購入時に形状維持のためのプラスチックピン(会計時に店員が処分)が付いていたこと、縦長の長方形の袋に入っていた時の形状がそのまま畳み皴として残っていたこと、状態が非常に良いこと、以上の三点を勘案し未使用新品と判断しております。
 
上記全ての商品の製造年代について、IKEAのサイトから本社に直接メールで問い合わせたのですが、「今資料を整理中ですぐには返答できません」つまり6文字でいうと、「善処します。(from Sweden with love) 」ということで、残念ながら公式見解は得られませんでした。しかしながら、商品と全く関係ない、黄色人種からのメールに快く対応してくださった担当者のトニーさんには感謝しかありません。ありがとう、トニー。
 

1987年時点で、IKEAの赤シャツにブルー/イエローのIKEAロゴが併存確認!

従業員の方が知らないことを、オンラインで見つけるということはほぼ不可能に近いと思われますが、ほぼ唯一と言っていい参考資料を発見しました。
 
 
こちらは1987年10月、イケアがイギリスに初出店した時の様子についての記事です。ご覧のように、従業員の方々は赤色のシャツを着用しており、店舗自体はブルー/イエローという配色。私の推察力の鋭さには全くもって脱帽です。
 
この記事には、オープン前にはすでに徹夜組がキャンプを張っていたこと、オープニングスタッフの中には現在も働いている人がいること、などの情報が確認でき、その人に聞けば制服の使用年代についての疑問も一気に氷解するのになあ…とぼんやり思うわけであります。わざわざ見つけに行くほどのことではありませんが。私はトニーからの返信を気長に待つ派です。
 
この1987年当時、IKEAは世界的ブランドと言うには程遠い存在であったことを考慮すると、これらのシャツが東南アジア(今回でいうとバングラディシュとベトナム)のブランドコピー業者によって製造されたという確率は、非常に低いのではないかと推察しております。というかそもそもの話ですが、アパレルブランドならまだしも、家具屋の従業員用というものをわざわざ作らないのではないか、というツッコミは当然のことでありましょう。
 

DANKEMANではほぼ即売れの、ご好評のIKEAもの、売り切れ御免!

オンライン古着屋DANKEMAN 伊藤

 

オンライン古着屋DANKEMAN 暑中見舞 20%引きクーポン発行!来月~8/16迄

お暑ぅございます。オリンピック関連古着もたまに置いている、オンライン古着屋DANKEMANです。
日頃のご利用に感謝し、暑中見舞い20%引きクーポン配布のお知らせです。
 
1,000円以上のお買い物で有効、責任者の都合により有効期間は来月8月16日迄とさせていただきます。よろしくお願いします。
 
クーポンコード→ MG6Y23TU

世界古着珍景 BASE随一の思想系ショップ古着屋DANKEMAN 2021年春の思想系古着特集

DANKEMANは、巨人軍増田選手の二刀流を心から応援します
 

褐色の恋人、のバズワードでお馴染み、スジャータさんの一社提供でお送りしております、世界古着珍景の時間がやってまいりました。新たな生命の脈動そして、また一つ季節が廻ったことを実感せざるを得ない季節、春が has come です。皆様いかがお過ごしでしょうか。


コロナウイルスの猛威は未だ終息の気配なく、この影響を受けていないのは、不労所得がふんだんにある世帯に生まれ落ちた自宅警備員の方々くらいなものでありましょう。最近の明るいニュースと言えば、巨人軍増田選手の二刀流くらいなもの。
 
そんなほの暗い時勢の中、にわかに叫ばれている、もとい叫ばれ続けてきたトピックの一つにベーシックインカムがございます。コロナ禍において享受できる医療サービスの質の、富裕層と貧困層の間で見られる明らかなギャップ。人命は、そしてすべての生命は、今までも全く平等ではなく、そしてこれからもおそらく不平等であり続けるのでありましょう。
 
人権という概念は、人間であるというただ一つの条件の下考慮され適用されるものと理解しておりますが、いよいよその一つに 金 っていう要素を入れるかどうか、そんな議論が世界各地の自治体で持ち上がってくる段階に差し掛かったというのは時期尚早とも言い切れないという状況です。
 
しかしながら、次長課長の河本氏が数年前、税金問題で叩かれ失脚してしまった事例などを見ると、何の苦労もなく金をもらっているということに対し風当たりが何かと強い日本では、完全匿名性にでもしないと社会実験すら難しそうです。
 
 
 
2021年春、厳選思想系古着たち
 
厳密さを求めるのであれば、ベーシックインカムの理念と左翼的思想ってのは重なるところはあってもベクトルは異なっている、云々と細かい粗探しはいくらでもできるのでありましょうけども、共通項として、「貧困はよくないから根絶すべし(含 減らすべし)」ということでお茶を濁させていただければ幸いです。
 
そういったことをぼんやりと、この生きやすく死にやすい気温のなかで考えるきっかけとしての最適解、それが思想系古着であります。
 
そろそろ古着業っていうのも、カッコいい・かわいい/カッコいくない・かわいくない(着て見せて気持ちいい性) 人と被る/被らない(希少性)あたりの価値軸を乗り越える時に差し掛かっている、それもかなり前から差し掛かっているわけです。これからは、啓蒙的であるかどうか というところでの勝負になっていく予感、いえ最早もうゴングは打ち鳴らされておりました。
 

1. マルクスのパロディTシャツ

まさに歴史のゲームチェンジャー、未だにその影響で起こったこと、できた国、等々を考えるとめまいがしてしまう程の、思想家でありひげもじゃカール・マルクスのパロディTシャツであります。

 

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プリント部分はイギリス発祥の小売業である、Marks & Spencer の企業ロゴのパロディとなっており、左はマルクス、右はイタリアの俳優、バッド・スペンサー氏。

 

スペンサーの方はかなり映画や俳優について詳しくないと判別に苦しむでしょうし、マルクスの方もどうでしょう、20~30%くらいでしょうか、日本人口の判別可能割合は。

 

とはいえ、ゴミのようなものも多い中、パロディとしてはなかなかきれいなテレマークで着地できていると思います。元ネタ及びこの両者が何者か分からなくても全然問題なく着用いただけます。むしろ、そっちの方が日々は平穏なのかも。

 

とはいえ一部の人はピンとくること請け合いのこのTシャツ、電車やバスで、街で、一部の人から投げかけられるであろう視線を受け止める器をお持ちの方に。

 


 

 

2.ソビエト連邦のシンボル 鎌と槌 プリントスウェット

光GENJIのお歴々がローラースケートに乗って舞台上を闊歩し大金を稼ぎ初めた頃、かつてアメリカに喧嘩を売れる数少ない国の一つであったソビエト連邦は存続の危機に直面しておりました。
 
ペレストロイカを経てもなお終焉へと向かっている感は消えず、数十年にわたり蓄積されてきた澱はその巨体を足元からグラグラに。さしずめそれは、ヘルニア持ちなのにもかかわらず光GENJI(特にGENJIの方)に憧れローラースケートで恐る恐る進む少年のよう。
 

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鎌と槌、これは農民と労働者のシンボルとして、旧共産圏の各地でいまでもちょくちょく見られるものです。農民も労働者に含まれるのでしょうか。

 

強迫観念のように南下を繰り返してきたロシアの人々。耕作可能な農地そして農民は温暖な地域よりも大きな価値をおかれていたんだなァ。とどこかで聞いたような話を付け加えておきました。

 

これに限ったことではなく、もはや共産主義にまつわるものも消費され一周した感もあるのですが、インパクトはまだまだ健在、そんなハンマーアンドシックルです。

 


 

 

3.イギリス労働党 選挙キャンペーン用Tシャツ

 

イギリスの二大政党、保守党と労働党。細かく言うと色々あるのでしょうけども、労働者、低所得者層を支持基盤とする、相対的に左派、と言ってよいでしょうイギリス労働党

 

現在は野党として頑張っているようですが、まあ二大政党制の場合行ったり来たり揺らめいてますんで、反撃の機会をうかがっているのでしょう。

 

選挙の際はやはりTシャツなんぞを作りキャンペーンに乗り出すようで、今回のTシャツも VOTE LABOUR とあるのでそれ用と見られます。

 

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FOR THE MANY NOT THE FEW というのはどうやら2015年の選挙時に初めて使われたスローガンのようです。

 

この平易且つストレートなフレーズ。中学2年生程度(非中高一貫校)の英語力でもラピュタの古代語を解読するムスカ大佐のごとく、「読める、読めるぞ!」という雄たけびをあげてしまいそうになります。

 

ここまで書いておいて今更ではありますが、そして販売中である商品に対して野暮なことですが、一体どういったシチュエーションでこのTシャツ、着るのがベストなのでしょう? 

やはり政治色の弱い会合やさらっと普段着でということになりましょうか。あえてデート等に着ていくのもそれはそれでアリですね。まあいちいち突っ込まれないと思いますが。


 

 オンライン古着屋DANKEMANでは皆様からのご要望、ご渇望、ごクレーム、ご罵詈雑言などを募っております。

「このような古着が欲しいから探せ!」 若しくは 「死ね!」 など、なんでもよいのでいただけますと今後の参考そして励みとなります。


BASEやはてなブログのメッセージ、フェイスブックトゥウィッター、インスタグラムといずれかからメッセージをいただけますと幸甚に存じます。

 

それでは、季節の変わり目皆様健康にはくれぐれもご留意を!

 

オンライン古着屋DANKEMAN 伊藤

2021冬 北欧&東欧未使用タグ付き作業着祭! ノルウェー、フィンランド、ポーランドの3か国から

 

2021年、いやはや、もう作業着しか着る気がしないですな!

 
 
 
かく言う私も、かつて明治通りあたりをうろついて万単位の弱っちい服を購入していた時期があります。
 
あの頃は、やられてしまっていたんですね。渋谷区のキラキラ感に。まさに目を覆いたくなる、絵にかいたようなお上りさん。
 
もちろん、明治通りでも探せば作業着は買えるでしょう。しかし恐らく、その作業着ってのはスタバで最新のマックブックを用いてデザインされたような、自分はバリッバリホワイトカラーのくせに「作業着っていいよね、あの質感とか」と宣うデザイナーあたりが手掛けたものである可能性が濃厚です。
 
黒王号に跨る、帝王ワークマンさん(敬称略不可)が渋谷区内にまさかの0店舗! という事実もその推論を後押しします。
 

そのままの 君でいて

 

古着を扱い始めて分かったことですが、作業着メーカーというのはだいたい各国に強い業者がいくつかありまして、中国産で安けりゃーいいやぁー! それ発注ぅぅぅ、とりゃ~っ! てな具合で作っているわけでもない、ということです。

もちろん中国産のものも少なくはないのですが、それでも発注元のヨーロッパの会社のタグがしっかりしていたりと、危険かつ責任重大な現場作業にも使われることもあるため、実用本位で決して安い作りにはなっておりません。そのあたりは若干、発注元の作業種類にも依るところですが。

いまや「何の変哲もない」という枕詞を何の迷いもなく着けることができるジーパンも、元をたどれば鉱夫の方々が愛用したもので、普及した理由の大きな一つに「耐久性」という要素は間違いなく入っているでしょう。

私は原理主義者というわけではありませんので、ジーパンは耐久性に優れていなければならない、という御託を申すつもりは毛頭ありません。しかしその「ファッションアイテムとしてのファッション性」とでもいいましょうか、そこに取り込まれてしまうともう耐久性、実用性という機能は置き去りにされてしまうのが、何だか切ない。

ここ数年、「スタイリッシュ作業着」的なものが新庄選手をモデルとして展開されているのを見かけたりしますが、その方向性、つまりファッションアイテムとしてもイケる感、なんて全く要らないのではないでしょうか、むしろ逆効果。

そのままの佇まい、ただただ作業着以上でも以下でもない、凛としたシルエットに人は惹かれるのであります。

そんな思いを胸にコロナの嵐吹き荒れるこの冬、氷点下の気温にもめげず、また時には私の入店時に出来上がる、あの走れメロスの悪い王が如き不機嫌なポーリッシュババァたちの眉間の皴にも心折れず、選び抜いた作業着たちをご紹介!(中にはたまに感じのいい笑顔で迎えてくれるババァもいます、念のため) 全て未使用タグ付きで、心ほっこり華丸大吉、いやむしろプーアンドムー。

 

では見ていきましょう。

 

 

Case 1.ノルウェーの製紙業者 Norske Skog バックプリントあり オレンジ色

 

一件目は産油国であるノルウェーから。知りませんでしたが、この Norske Skog という製紙会社は超巨大企業でした。

製紙業界で連想することと言えば、王子製紙の坊ちゃんがカジノで何億も使い込んだことのみで打ち止めの私です。金券としての価値を持つ以前に、紙幣っていうのは紙であって破いたりできるんだよなあ、という普段忘れがちなことを思い出させてくれる話ではありますが。

当然ですが用途に応じて作業着にも色々と種類があるわけですが、この70年代を思わせるかのようなショッキングオレンジは、着ているつもりでも飲み込まれてしまいそうな煌めき。ここまでの良発色である必要がある現場なのでしょうか、製紙工場というのは。

 

(バックプリント)

企業ロゴってのも結構面白く見るのですが、この矢印のようなものは、紙の原材料である木を表している、のではないでしょうか。右側の下向きのものはよく分かりません。ロゴデザイナーみたいな方が、バランスを取るために添えたのか。

素材はナイロンとコットンが50%ずつで、このテロテロ感の創出にはナイロンが一役買っております。耐久性充分、そして雨にも強そう。

前面はこんな感じ。ノルウェー語なのか、筆記体なのでよく分かりませんが最初の一行は企業名の Norske Skog でよいと思われますが、あとはほんとに不明です。こんな時のために中学校からノルウェー語、もっとちゃんとやっとけばよかったなぁ!


そういうよく分からないところも、異国作業着の魅力の一つであります。このタグと言いますか紙片も、プロ、業者用の雰囲気を相当醸していていい感じ。
 
日本で着用時気づかれるとしたらノルウェー人、もしくはノルウェー方面に明るい業界関係者くらいでしょうから、相当低い確率でありましょう。企業名でアピールするラインが断たれているとしたら、もう後はご購入者様とこのオレンジ色の真っ向勝負。
 
詳細は製品ベージにてご確認下さい。
 
 
 
 
Case 2. ノルウェー語のタグ付きの渋いブルーのやつ
 
何だお前、またノルウェーかよっ と思われるやも知れませんが、これは私が使おうかほんとに迷いに迷ったものです。激お勧め。
 
 
企業ロゴ等はありませんが、このシルエットの良さでもうお釣りがジャラジャラ。結局は素材の良さというのが最後にモノを言う、と改めて教えてくれる、そんな感じ。
 
 
洋物作業着によくある、立派な体躯の方でも問題なく着用できるようなずんぐりむっくりXXXL、みたいなことはなく日本基準でもM相当なので、非常に使いやすそうです。
 
素材感は、おそらくですがナイロンとコットン1:1か2:3くらいじゃないかという感じです。記載なしのため不明。とにかくこれはノルウェー語のタグということくらいしか情報がつかめませんでした。
 
これぞ良質作業着という、作業着感を満喫できる一品。高円寺あたりだけでなく、むしろ洒落乙なとこの方がいけるかもしれません。
 
 
 
 
Case 3. ポーランドの暖房設備会社のやつ 赤
 
ようやくノルウェーから、スカンジナビア半島からヨーロッパ大陸に戻ってまいりました。ポーランドの相当地元密着型、というか業態からしてそうならざるを得ないのでしょうが、チェコとの国境近くで暖房設備のおそらく設置等を行っている会社のロゴ入り作業着。赤。
 
(前面。着用時右袖に反射材あり)
 
(背面に会社ロゴ)
 
私ども古着屋DANKEMAN、日本ではまず被ることはないものをお届けできるという喜びに堪えません。まさに古着屋冥利。
 
まあこの世界、絶対なんてことはないわけですが、ポーランドのそんなにでかくない町で暖房を手掛けている会社の作業着なぞ、どこのセレクトショップのバイヤーが目をつけるのでしょうか。
 
タグの人型部分、身長は176とあり、これはおそらく推奨身長ではないでしょうか。そして、1998というのが製造年を表しているとしたら、そこそこ古いものになりますね。
 
 
(Case 4. フィンランドのエレベーター会社のやつ)
 
ノルウェー2、ポーランド1ときて最後にフィンランドと行きたかったんですが、こちらブログを書いてる間におかげさまでお買い上げいただきましたため、まあこんなのもありました、てな感じです。なかなかいい感じでした。北欧ものってなんでこう、よいんでしょうね。
 
 
 
作業着をどう使うか。これはもう我々の実存主義的本質をもって選べるという、心から、よい時代になったものです。
 
工場作業からカフェまでこれら作業着さえあればもうどこでも行けてしまいます。隠れ蓑でもあって、また主張でもあるという衣類。そんな万能選手をあなたのもとに、これからも届け続けます、オンライン古着屋DANKEMANでした。
 
末筆ながら、皆様、くれぐれも健康にはご自愛を。

~啓蒙的古着~ マリーナベイサンズ シンガポールの五つ星ホテル ロゴ入りTシャツ 日本サイズ概ねM

シンガポールに聳え立つ天空城、且つ五つ星ホテル マリーナベイサンズ!

読者賢兄の皆様はシンガポールを訪れた経験はございますでしょうか。私はございません。
 
シンガポールというのは経済的に潤った人間があつまり、エアコンでキンキンに冷えた高いビルの一室で何らかの高度な経済活動を行いながら、マレーシアとかその他の東南アジアの国々を見下しながら生活する、そんなイメージが浮かんできます。アジアからアジア臭さを排除しまくっているところ。そんな感じ。ただし、飯は豊富な魚介類を中心に相当うまそうではあります。
 
ドバイとかもそうなのですが、こういうクリーンなイメージを持つ国はその幻影を作り出すために大量の主に国外労働者の低賃金労働を必要としており、やっぱ銀河鉄道999の第1話をどうしたって彷彿とさせるんですね。ごみを捨てたら罰金って、もうディストピア的世界。
 
さてそんなシンガポールに2011年に同同オープンしたファイブスターホテル、マリーナベイサンズ。チラ見するだけでひしひしと伝わるリッチ感。総工費はざっと6000億円。うげっ!
 
一泊いくら程なのかというと、一番安くてもプレステの最新型が買えるくらいでした。上は10万超え。うげ~っ!
 
まさに天空城と呼ぶにふさわしい、庶民を見下すには最適なホテルと言えましょう。
 

Tシャツ!!

そのようなホテルに宿泊なさるお歴々はアンドロメダ星雲への無期限パスをお持ちの方々、鉄郎のマントなんて臭くてただのぼろきれとしか思わず、古着屋で物を買うことなんてないのでしょうなぁ。
 
ただし、私がポーランドの薄暗い古着屋で発見したこのTシャツは、そういう紳士淑女の方々にお見せしても恥ずかしくないという如く上品な仕上がりを誇っており、古着としての面白さと品質は保証できるわけです。ということで見ていきましょう。
 
 
左胸のホテルロゴ、これはまあ普通な感じ。
 
 
着用時右わき腹あたりの金色の柱みたいなプリント。
こちらは裏面のものとつながっています。↓
 
 
背中タグの両面。タグがオリジナルなところ、良いですね。
 
写真では伝わらないのですが、このTシャツ、手触りがすごく良いのです。やはり上質な生地が使用されているのでありましょう。
 
ストーリーのあるアイテム、ああ、「ストーリー」としたほうがエヴァーグリーンですね。そんな「ストーリー」のあるアイテムが好まれる昨今です。このTシャツはお土産用なのか従業員用なのかも判然としないのですが、全く傷みはないところをみますと土産用だとしたら金持ちが殆ど着ずに手放したのでありましょう。
 
しかし従業員用だとしたら、その方の担当部署(カジノかな?)、生まれ(島嶼部かな?)日々の生活(職場で疎まれてないかな? エロ動画中毒に陥ってないかな? 野菜もちゃんと食べているかな?)など色々なストーリーが思い浮かびますね。
 
これからどんな「ストーリー」を紡ぐかはあなた次第。
 
これを着れば気分は、フィリピンあたりに残した家族のため毎月の仕送りを絞り出すべく、世界中から集まる金持ちのために馬車馬のごとき労働者!

詳細はBASE商品ページにてご確認ください。
 

~企業物古着から世界を知る~ ゴールドマンサックスロゴ入りTシャツ2枚から考察する、今後の金融業界

ウォール街関係古着という新ジャンルをここに提唱します、DANKEMANです。

まあ、要は企業物古着のサブジャンルというだけなのですが。こちとらBASE随一のニッチショップを目指しております故。

 

今回の案件はゴールドマンサックス、金融関係でないと実際のところ何しているのかよく分からない集団であります。私も分かりません。貸付? 銀行? ユダヤ? もみあげ? メイソン? など、連想は錯綜。 ただ一つわかることは、

彼らはうなるほどの金を持っている

ということ。偏見ですが、慶応卒がすごく多そうな感じです。デブも少なそう。

そんな慶応卒(経済学部、付属上がり、実家は世田谷区か文京区 ← 私はこの三つのうち一つもかすりませんでした)がこぞって就職試験を受けそうなゴールドマンサックスの古着が手に入るのはDANKEMANだけ! ということで、ひとつ見ていきましょう。

 

まずはこちらグレー。

ゴールドマンサックスは1869年創立、日本では武士たちが肩身の狭い思いをし始めていたあたりでしょうか。

昨年2019年、創立150年を迎えたそうです。

https://www.goldmansachs.com/our-firm/history/goldman-sachs-at-150/

と、しますとこの胸のロゴから、Tシャツは昨年作られ使用された可能性が非常に濃厚です。

 

そしてもう一件気になるのは右袖のロゴであります。J.P.Morgan Corporate Challenge とのプリント。

J.P.Morgan ってのもまあよく分かりませんが資本主義の申し子的に金を転がしている集団なんだろうなあ、なんて適当に鼻くそほじりながら思っているんですが、まあゴールドマンサックスかJ.P.Morganに勤めている人は古着なんて買わないでしょうし、こんなブログ記事にはまずたどり着くわけがないので何を書いても安心二重丸。露見する知識量の低さを偏見で埋めます。

 

この2社の関係ってのはブックオフで100円で投げ売りされている新書 「国際投資銀行 ~資本の黒幕~」(注 想像上の書物です)を一読していただくとして、まあ近しい関係なのでありましょう。Corporate Challenge ということで、おそらく150年記念のゴールド起点で2社にまたがる合同イベントでも行われたのではないでしょうか。

 

そして、走る男女のシルエット。マラソン関係アパレルでありがちな形。ゴールドマンサックス、J.P.Morganの2社合同で、人間が走る感じのイベントがあった。私の推理力もここまで鋭いと人を傷つけてしまいそうで空恐ろしいです。

 

物理的な走る、というのと会社としての前進、を引っ掛けているのか、単に意識高い系が集まるあまりそのような形になったのか不明ですが、まあ主にその二つとあと色々あってそうなったのでありましょう。

 

製造業者がロンドンとの表記なので、イギリス国内でのことの可能性もけっこうあります。本部米リカならメキシコやら中米の国でTシャツがつくられることが多いので。と、まあそういうのはどうでもいいんですが、このグレーTから得られる情報として、

 

ゴールドマンサックスとJ.P.Morganは走るのが好きな社風である可能性が濃厚

 

ということですね。

 

では二つ目のブルー。

 

こちらもゴールドマンサックスのロゴ入り。安心。

以下商品ページから一部抜粋。

プリントの部分のCTWとは何ぞや。CTW、COMMUNITY TEAMWORKS について、自社サイトに情報がありました。

https://www.goldmansachs.com/our-firm/history/moments/1997-community-teamworks.html

 

概要としましては、社員の方々に一日休みを与え、地域のNPOとチームワークによる協働作業を行う、というようなこと。地域社会の一員としての実感を持つことで、金融業界の巨人として地に足をつけている感を出そう的なものではないでしょうか。各地により内容は異なると思われ、まあ具体的にはよく分かりませんが、写真を見る限りおそらくはいつものスマートなホワイトカラー然とした職務とはだいぶ毛色の違う感じなのでしょう。

 
このサイトにある写真ですが、明らかにフィルムで撮られた質感。90年代でしょうか。ホイットニー・ヒューストンあたりの楽曲が聞こえてきそうな、そんな雰囲気。
 
しかしここでもポイントはボディーガードではなく、ボランティア活動。いくつかの肌の色の社員(弊社人種による雇用差別はしておりません)がスコップを持ち、土埃にまみれて何らかの現場作業を行っているようです。写真、新しいのにすればいいのにしない理由はおそらく、この写真が社是とかCTWのコンセプトをより体現しているから、だと推察。
 
企業のイメージってのは大事ですな。分かります。
 
しかし我々はもうたぶん薄々分かっているのです。金融業界の闇の深さ、エグさ、すごさなどを。NPO活動くらいでその印象は薄まらず、それどころか、むしろこういうことってやらねーほうがいいんじゃないの?などとすら思う始末。
 
まあ、金があるということなのでありましょう。金はあるところにはある。ジャブジャブと。濡れ手で粟を150年。資本主義万歳!

 

ということで、ゴールドマンサックスのあくまでも外側からの推察ですが、彼らは

 

走ることとNPO活動への無償奉仕(たぶん勤務日扱い)が好きな、もしくは社員はそれに従事させられている金融系企業

 

であることが分かりました。また一つ、知識が増えて脳のしわが数ミクロン深まった喜び。

そんな企業の一員になったつもりで、これを着てマラソンに励んだり炊き出しを手伝ったりというのも悪くないのではないでしょうか。

昨年、一昨年と比較的新しいものです。

詳しくは商品ページにてご確認くださいませ。

 

 

 

 

祝 日本への発送を再開しました 7月31日

4か月程度ポーランドコロナウイルス対策の一環で、日本への郵送が禁止されておりましたが、本日ようやく発送が再開になりました!

 
この期間中に出品していなかった商品たち、季節感はめちゃくちゃですが、多数新入荷しておりますので、ぜひご覧ください。
 
DANKEMAN